第11章 節分とプロレスごっこ
全員で黙々と恵方巻きを食べ終えると室内の一角でヨミが子供たちとプロレスごっこを始める。
「ヨミ、子供たちはまだ肉体構造が完全ではないのだから手加減を怠るなよ」
「お前が失敗してチビを怪我させたらギルマスに怒られるからな」
そう注意するのはヨミと同じ先輩ギルド員でもあるフィラデルフィア通称フィアさんとボラル。
「うるせーな…分かってるっての! そうでなくてもラシルの視線がイタクて仕方がないんだからな! (汗)」
ヨミはそうぼやく。
ラシルはいつでも動ける様にじっと見ているからだ。
まぁ…あんな視線で見られるとやりづらいよな(汗)
「おりゃこれでどうだ~」
「きゃはは!」
子供たちは楽しげにはしゃぐ。
「ヨミさん僕と少し殺りましょうか?」
「え? ちょっと待て! 俺はお前を怒らせることやってないはずだぞ!!(汗)」
引きぎみのヨミにラシルのニコニコと笑みを浮かべているがその目がわらっていない。
「やってない? ほぅーそう言いますか…。先日僕が大切にたいせつに育てていた
植木が壊されていましてね。周りの動物たちに聞いたところあ・な・た・だと証言してくれました。
コレでもまだやってないと? (黒笑)」
「す すまない!! 悪気はない…「許すわけないでしょ? (怒)」 …ギャー!?」
ラシルにプロレス技をおみまいされてるヨミは悲鳴を挙げ、子供たちはそれを見て笑っていた。
暫くして遊び疲れた子供たちにラシルは手作りのお菓子を渡している。
またそれではしゃぐ子供たちに思わず笑みが溢れ俺だった。
END