第8章 特異体質
いつもの業務を終え、息抜きに森へやって来た。
俺はカイト・フェンシア。ユニバーサル公国 王国近衛兵隊隊長を務めている。
そんな俺がこの場所に来たのはまぁ…一種の息抜きみたいな物だ。
彼の容姿は海の様な肩より長い髪と同じ瞳に顔は上の上。服装は寒さ対策の厚着に軽装備。
脛辺りまで積もっている雪を踏みしめながらよく通っていた場所を目指す。
そこは森の木々が重なり、その隙間から日の光がライトみたいに照らす場所で寝転がる。
ふわふわな雪がクッションになっていた。
(体が冷めない様に魔力を極薄な状態で纏っているから寒さは軽減♪)
「?」
ふと此方に向かってくる気配に気付き、戦闘態勢になる。
視界に入るのは逃げる動物達とそれを追う魔物だった。
それを視認し、雷の力で瞬発力を上げて、駆け出す。
相棒のホープ(片手剣)でその魔物を押し止める。
ガキンッ、ドンッ…、「くっ!」
敵との衝突がかなり体に響くがここで負けたら動物達の命が無いと分かってるので踏ん張る。
「う…ぉぉおおおーっ!!」
ガキンッ、押し返し、ホープに魔力を纏わせる。
ブンッ、「ハッ!」
シュッ、ザシュンッ…、斬撃を放つとそれは魔物を真っ二つにした。
「裁きの雷-ジャッジメントサンダー-!」
ピシャアアンッ…、呟きと共に聖なる雷が魔物を亡骸を焼き尽くす。
「ふぅ…」
一息吐くとホープを仕舞う。
(魔物が出始めたな…守りの結界を張るか)
《こちら王国近衛兵隊隊長 カイト・フェンシアだ。
あるポイントに守護結界を張りたいのが構わないだろうか?》