【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】
第125章 ◇第百二十四話◇兵士達の結婚観【女型の巨人編】
「いただいまぁーーーすっ!」
ワクワクした挨拶で、食事が始まった。
朝から続いた掃除で疲労困憊の身体は、食事という癒しを求めていたらしい。
みんな、食事に夢中だ。
「うんめぇぇぇぇえッ!!」
「こんな豪華な飯、久しぶりだ…!」
「掃除で疲れた身体にシミるぅぅぅうっ。」
「、本当に美味しいよっ。」
久しぶりの料理で、味に自信がなかったが、好評で安心した。
夢中で食べている仲間の顔を見ていると、私も嬉しくなってくる。
「ありがとう。
口に合わなかったらどうしようかと思ってたから、本当によかったよ。」
「安心してくれっ、!
ミカサとアルミン達にも食わせたいくらい、美味いぜ。」
エレンの感想がとても優しくてホッコリする。
でも、隣に座っているリヴァイ兵長は、料理をじーっと見ているだけで口にしようとしない。
嫌いなものでもあったのだろうか。
それとも、私が作った料理は食べたくないとかー。
「あの…、食べないんですか?」
「いや、食う。」
おずおずと声をかければ、ようやくリヴァイ兵長がスプーンを手に取った。
そして、すくったスープをゆっくりと口に運ぶ。
味はどうだっただろう。
口に合わなかったらどうしようー。
料理当番に決まった時から、リヴァイ兵長に美味しいと思ってもらいたいとそればかり考えていた私は、緊張が続いている。
テストの結果を返されるみたいに、ドキドキする。
「美味ぇな。」
「よかったぁ。」
スープを飲んだリヴァイ兵長の感想を聞いて、心からホッとする。