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【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】

第125章 ◇第百二十四話◇兵士達の結婚観【女型の巨人編】


午前中から始まった掃除は、夜になっても終わらない。
それでも、お腹は空く。むしろ、だからこそお腹が空く。
そこで、料理担当の私だけは、一旦掃除を抜けて夕飯を作ることになった。

「美味しそうだね~。」

キッチンでスープを煮込んでいると、ハンジさんが後ろから覗いてきた。
最近の調査兵団は英雄のおかげで資金が潤っているといっても、そのほとんどが壁外調査のために使われる。
残りも古くなっていた兵舎の修理修繕費等で消えていく。
だから、調査兵達の食事は相変わらず質素なままだ。
今夜も野菜スープとオムレツ、サンドウィッチくらいしか作れなかったが、ハンジさんが大満足な様子なのでよかった。

「ずっと兵団食だった私達じゃ、こういう家庭的なもの作るって発想なかったから
 が料理担当してくれて本当によかったよ。」
「それならよかった。」

途中から手伝いに来てくれていたペトラも、嬉しそうだ。
確かに、いつも兵舎の食事室でとっている夕飯とは違う。
でも、せっかくお泊りでやってきたのだから、何か特別なものを食べたかった。
それを喜んでもらえたのなら、よかったとホッとする。
でも、味付けもすべてペトラに一任されている私は、みんなのお口に合うかどうか、不安だ。

「腹減った~。すげぇいい匂いするなっ。」

お腹を擦りながらやってきたエレンの後ろから、オルオとグンタも一緒にやってきた。
どうやら、匂いに誘われてしまったらしい。

「ちょうどよかった。
 もうすぐ出来るから、リヴァイ兵長達に食堂に集まるように伝えてもらえる?」
「やった!すぐ伝えてくる!!」

駆け足でキッチンを出て行ったエレンをエルドとグンタも追いかけた。
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