【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】
第123章 ◇第百二十二話◇ほのぼのファミリーに幸せを【女型の巨人編】
「結婚とかしないのかな~。さんの花嫁姿見てみたいなぁ。」
クリスタは夢を馳せる少女のような顔で、ほのぼのファミリーを見ていた。
似たようなことをアルミンもふと思ったことがある。
でも、きっとー。
アルミンの気持ちを、まるで代弁するようにユミルとライナーが続けた。
「リヴァイ兵長が結婚?絶対、ないね。あぁいう男はそういうのとは一番縁遠いタイプさ。」
「それに、リヴァイ兵長はこれからもずっと人類に心臓を捧げ続けるだろう。
そうなれば、いつ死ぬか分からないのに、結婚という選択肢は出てこないだろうな。」
「そうそう。がどう考えてるかは知らないが、
王都に移住できる結婚を蹴ってあの男を選んだ時点で、
そういうことは諦めるしかないね。」
ユミルとライナーの話を聞いて、クリスタはとてもショックを受けているようだった。
だって、今すぐにでも夫婦になっても不思議ではないくらいに、太陽の下で幸せそうにしているリヴァイ兵長とはお似合いだから。
でも、この残酷な世界は、そんなささやかな幸せすら許してはくれない。
人類に自由を取り戻したいのなら戦えー。
自らの命とほんの小さな幸せすらも投げ捨て、戦えー。
無情な声が鳴り響く。
それは、大きな泣き声を上げた生命力に溢れる赤ん坊を抱き上げる、彼らの耳にも、きっとー。
それでも、彼らなら幸せに笑う未来を必ず手に入れると、信じたい。
そう、願った。