【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】
第116章 ◇第百十五話◇初めてひとつになれた【女型の巨人編】
下着の上にバスローブを羽織っただけの格好でシャワールームを出ると、リヴァイ兵長はいつもの黒いシャツにグレーのパンツ姿で、ベッドに腰かけて脚を組み、片手に持った書類を見ていた。
壁外調査前には会議が続いているから、その書類だろうと思う。
強引に私を非番にしたときに、自分も休みにしたと言っていたけれど、本当はしないといけないことがたくさんあるのだろう。
「来い。」
私に気づいたリヴァイ兵長は、書類をベッド脇の棚に置いて、手を伸ばした。
バスローブの胸元をギュッと握りしめると、胸まできゅっと締まったような気がした。
緊張しながらベッドに歩み寄れば、私の手をとったリヴァイ兵長に隣に座るように促される。
最近少しずつ、右肩越しに見えるリヴァイ兵長に慣れてきたと思っていたのに、隣に腰を降ろすと途端に緊張で身体が強張ってしまった。
でも、それが分かっているみたいに、私の髪を撫でるリヴァイ兵長の手は優しくて、自然と唇が重なっていた。
心のこもったキスは、私の緊張を解いていく。
触れるだけだったそれは、リヴァイ兵長が私の腰に手を回したのをきっかけに少しずつ熱がこもり始める。
息つぎのために僅かに開いた唇の隙間に、待っていたとばかりにねじ込められた舌が、私の舌に絡む。
たまらずリヴァイ兵長のシャツの胸元を握りしめれば、私の反応を楽しむみたいに舌を吸い上げた。
「ん…っ。」
キスだけなのに、私の身体はもうリヴァイ兵長に雁字搦めにされているみたいで。
それなのに、柔らかくとろける甘いお菓子の中に落ちてしまったみたいなー。
そっと唇を離したリヴァイ兵長は、トロンとした瞳に軽い口づけを落とすとそのままゆっくりとベッドに私を寝かせた。
私の髪を優しく撫でるリヴァイ兵長の顔がやけに色っぽくて、見てはいけないもののような気がしてしまって、目を閉じる。
そんな私の額、瞼、頬に、唇が落ちていく。そして、耳元にリヴァイ兵長の息がかかって、思わず小さく声が漏れた。
「ん…っ。」
濡れた舌が、耳を舐め上げる。
弱い首筋にも舌が這って、たまらず押し返そうとした私の手は、造作もなく捕らえられてしまう。
そうしている間に、首筋から次第に下がる唇が私の胸に触れた。