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【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】

第115章 ◇第百十四話◇水を得たいのに海を知らない魚【女型の巨人編】


攫われるように抱きかかえられて、ハンジさんの部屋から連れ出された私は、あっという間にリヴァイ兵長の寝室のベッドの上に落とされていた。
とても早急にコトを進めようとしているリヴァイ兵長の唇に指をあてて、とりあえず、確認をする。

「診察結果、どうだったんですか?」
「分かるだろ。」
「ちゃんと聞きたくて。」
「激しい運動し放題だ。」

自慢気に口元を歪めたリヴァイ兵長は、もう待ちきれないとばかりに私に噛みついた。
閉じた唇を強引にこじ開けるように入ってきた舌が、咥内を這い回る。
思わず浮いた背中に、リヴァイ兵長の手がまわった。シャツの中に差し入れられた手がひんやり冷たくて、思わず小さな声まで漏れてしまう。
もう片方の手は、スカートの裾をまくり太ももにも触れる。
何かに急かされるように、追われるように、私の身体を撫でまわす手から逃れるように脚や腰が動く度に、服が乱れてリヴァイ兵長を煽るばかりだった。
とろけるようなキスも、胸に触れる手も、太ももに触れる手も、私の頭をクラクラさせるー。
でも、強引なリヴァイ兵長の胸板を押しながら、私は重なる唇の隙間を見つけては、必死に抵抗する。
だってー。

「ま、待って…っ、んっ。」
「もう待てねぇ。」
「ぁ…っ。だって…っ、シャワー…っ、浴びてな…っ。」
「構わねぇ。」
「そん、な…っ。ゃ、だ…っ。」
「心配するな。」

リヴァイ兵長がやっと唇を離してくれた。
そして、激しいのに、ひどく甘いキスで、とろけてしまった私の頬を、さっきまで荒々しく私の身体を犯そうとしていた手で、愛おしそうに撫でる。

「そんなこと、すぐにどうでもよくさせてやる。」

私を見つめ、自信満々に宣言するその顔があまりにも妖艶で、色っぽくて、私はついに抵抗を忘れてしまう。
そんな私の気持ちを見透かしたのか、それとも突き動かす欲求が彼を止めることが出来なかっただけなのか、またすぐに唇を塞がれた。
リヴァイ兵長の手が私のシャツのボタンに触れる。
キスが甘くて、触れる手が気持ちよくて、頭がボーッとする。
その間に、1つ、2つ、とボタンが外れてー。
いつの間にか意識を手放した私に、そこから先の記憶はない。
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