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【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】

第106章 ◇第百五話◇悪い予感【恋の行方編】


幹部フロアのつきあたりにある部屋は、宿舎の中で一番広い部屋であるにも関わらず、今まで誰も使うことはなかった。
ワンルームの部屋と幹部達が使っている執務室兼自室が中扉で繋がっている構造で、廊下側にはそれぞれ扉がつき独立した部屋のようになっているので、使いづらかったのだ。
でも、ここで2人が一緒に生活するということならきっと良いと思うのだ。
プライベート空間も守られつつ、会いたいときにすぐに会いに行けるのだからー。

「、喜んでくれるかな~。」

ハンジ班の男性陣が、重たいベッドを運んでいるのを眺めながら、ハンジは、が喜んでいる姿を想像してニヤける。
愛情表現の苦手なリヴァイにが不安になっているという話は、ペトラからチラりと聞いていた。
リヴァイもまた、忙しい中でなかなか会えないことに対して不機嫌になっている節もあった。
それでも、最近は夜に会っているようではあったが、同じ部屋ならそもそもそんな面倒なことをしなくていいから楽なはずだ。
それに、が危険な壁外任務に参加させられ、リヴァイの機嫌は今、最大級に悪い。
少しでも機嫌を治してもらいたいのと、調査兵団からリヴァイという大切な兵士を守ってくれたにお礼をしたいと考えたとき、モブリットがこの部屋を2人にプレゼントしようと提案してくれたのだ。
さすが、4番隊自慢の副隊長だ。

「家具の配置は、大体こんな感じでいいですか?」

モブリットが、額に浮かぶ汗を肩にかけた拭く。
の両親がストヘス区に引っ越すときも同じように頑張っていたなー。
そんなことを思いながら、ハンジは問題ないと答える。
とりあえず、の部屋になる予定のワンルーム部屋の家具は置き終わった。
この部屋に関して言えば、後はの部屋から私物を運んでくるだけだ。
それはさすがに男性陣には任せられないので、ニファやマレーネ達に頼むことにしよう。
問題なのは、隣の執務室兼自室だ。

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