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【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】

第13章 ◇第十二話◇疲れる休日【調査兵団入団編】


初めての壁外任務の翌日、私は休みを貰っていた。
心も身体も疲れただろうから、とハンジさんが配慮してくれたのだ。
昨日はまだ興奮していたからなのか、疲れなんて感じていなかったが、今朝目が覚めた瞬間から身体のあちこちは筋肉痛で痛いし、心身ともにダルい。
ハンジさんの気遣いに心から感謝した。
と言っても、休日に何をすればいいのか分からず、やっぱり私は相変わらず窓の外を眺めていた。
自室の窓からは訓練所の風景が良く見えた。
訓練中は自分のことで精一杯で他の兵士達の姿を気にしたことはなかったが、こうして見ると、ベテランではないとはいっても、やはり彼らも調査兵団の一員なのだと思い知らされた。
立体起動装置を利用した動きも、身体のしなやかさも、巨人の模型での討伐演習も、すべての動きに無駄がない。

(あぁやってすればいいのか。)

先輩兵士達の動きを必死に覚えようとしている自分に気づいて、驚いた。
何をやってるのだろう―。
こんなところにいたら兵士に染まってしまう気がして、怖くなった。
兵士になるためにここに来たはずなのに、今さら何を言っているのだろう。
私は昨日、巨人を討伐したのに。討伐してしまったのに。
ため息を吐き、窓の外の風景から目を反らした。

(今日は何して過ごそう。)

今までの私なら、部屋でダラダラ過ごすことが多かった。そうではなかったら、ヒルラとショッピングに出かけていたかもしれないし、ルーカスと休みが合えばデートをしていただろう。
でも、ここは調査兵団の兵舎で、ヒルラは死んで、ルーカスとは別れた。

(寝よう。)

そう決めて、ベッドに横になろうとしたとき、部屋の扉がノックされた。
私の部屋を訪れる人なんてハンジさんしか思い浮かばなかった。
すぐに返事をして扉を開けた。
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