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【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】

第12章 ◇第十一話◇訓練【調査兵団入団編】


「嘘だろ…。」

目の前の光景を、ハンジはどうしても信じられなかった。
自分の目がおかしくなったのかと思って、眼鏡を外して、何度も目をこすった。
目玉が使い物にならなくなったのかと思って、目玉ごと外そうとしたらモブリットに止められてしまったけど、とにかく、それくらいに、信じられなかった。
目の前の信じられない光景を誰か説明してくれ。
どうして、どうしてこんなに―。

「…確かに、逸材だ。おれぁ、こんなに立体起動装置の使い方が下手なヤツを今まで一度も見たことがない。」
「私もだよ、ゲルガー。」
「おいっ!お前が言うのかよ!」

ゲルガーのツッコみはハンジの耳をすり抜けた。
そして、考えた。
どうして、こんな―。
こんなにが立体起動装置の扱いが下手なのか。下手になってしまっているのか。
は今も、すぐそこにある木にアンカーを刺して太い枝に飛びうつるだけの動作も出来ずにいる。
飛ばしたアンカーはあらぬ方向へ向かい、最終的に指導してくれているナナバに刺さりそうになって怒鳴られている。
いつでも冷静で温厚なあのナナバが、怒鳴っている。しかも、顔を真っ赤にして、めっちゃ怒ってる。
やばい、めっちゃ怒ってる。

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