【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】
第78章 ◇第七十七話◇絵本の世界へようこそ【恋の行方編】
リヴァイ兵長が座るソファの見える場所ーという条件をつけられたルーカスは、一番近くのフロアで私の腰に手を回した。
ちょうどチークタイムに入ったようで、スローテンポのメロディーに乗せて、ドレスを身に纏った貴婦人とタキシードの紳士が身体を寄せ合い始める。
「心配しないで。僕に任せてくれれば、大丈夫だからね。」
不安そうな私に気づいてくれたルーカスは、私の腰を自分の方に引き寄せるとゆっくりと身体を揺らした。
ルーカスが私の腰と手を引いてくれるおかげで、自然と足が動く。
やっぱり、ルーカスは王子様で、住む世界の違う人だったのだと改めて思い知らされる。
すると、まるで、私の心を読んだようにルーカスが言う。