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【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】

第71章 ◇第七十話◇幸せを握り潰す君の手を愛したから【恋の行方編】


背中に違和感を感じて、私はゆっくり目を開けた。
見慣れた天井の下に、私を見下ろすリヴァイ兵長と目が合う。

「起きたか。」

リヴァイ兵長の腕が、私の背中からそっと抜けていった。
そこで、ベッドに寝かされているところだったのだと理解した。
まだ寝ぼけ眼の状態で、最後の記憶を手繰り寄せる。
3人組の男達から助けてもらった後、こんなところで何をしているのかと訊ねてきたルーカスに、髪留めを買いに来たことを伝えたのだ。
そしたら、また変な男に絡まれたらいけないからと一緒にアクセサリーの店まで付き合ってくれた。
本当は、勝手な理由で別れた昔の婚約者に甘えるなんて失礼だと思ったのだけれど、1人になるのは怖かった。
それから、トロスト区の内門通行許可証はなくても自由に通行できるルーカスと一緒にテュランと散歩に出たのだ。
エルヴィン団長には、トロスト区を出たら危ないからと禁止されたけど、リヴァイ兵長と一緒なら許可を出してくれるだろうとハンジさんも言っていた。
それなら、ルーカスでも許可を出してくれると思ってー。

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