【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】
第49章 ◇第四十八話◇ポジティブシンキング【恋の行方編】
調査兵団に戻ってきて、4日が経った。
あんなに山積みにされていた書類の山も、後残りわずかになった。
正直、休暇中に終わる気がしなかった書類仕事だったが、これなら、休暇を満喫できるかもしれない。
希望が見えてきたのは、ひとえにペトラのおかげだ。
「-でね、だからここは作戦の危険性と注意点をまとめておいた方が分かりやすいと思うよ。」
「あ、そっかっ!だから、エルヴィン団長が実践をよく思い出せって言ってたのか。」
「そうそう、こういうのを後から見て今後の作戦に役立てるわけだからね。」
「了解ですっ!」
広くなった部屋、中央に置かれている3人掛けほどのローテーブルに並んで座り、ペトラは私に書類の書き方を教えてくれた。
今後の作戦立案とそれに伴う資金計画書なんていう、恐らくハンジさんがまとめるべき難しい書類も、過去のペトラの経験等を交えて一緒に考えてくれたおかげで、なんとか終わらせることが出来た。
彼女がいなければ、私はまだ書類の山の中にいて、今頃窒息死していたかもしれない。
「よし、キリがいいし。このあたりで休憩しようか。」
一通りの書類が終わり、ペトラが一息つく。
「本当にありがとうっ!助かったよ~。」
「どういたしまして。」
ニコリと微笑むペトラにもう一度お礼を言って、私はテーブルの上に散らばる書類や資料を片付け始める。
本当に、仕事の合間を縫って彼女が、手伝ってくれて助かった。
壁外調査後ということで、壁外任務もなく雑務だけだからと言っていたけれど、貴重な時間を私の書類仕事に使ってくれた彼女に、申し訳ないとともに、心から感謝している。