【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】
第42章 ◇第四十一話◇まだそばにいたい【調査兵団入団編】
『私ね、にはずっと笑っていてほしいの。』
壁外調査の前日、クリスタが最後に見たルルはそう言って微笑んだ。
生まれてきてクリスタが見た中で、最も優しい微笑みで、そんな風に想い合える親友を持った彼女達のことを羨ましく思ったくらいだ。
「は?死んだ人間の声をどうやってー。」
言いかけたユミルは、ただまっすぐに前を向いて必死に走るクリスタを見て言葉を切った。
何を考えているのかは分からないけれど、好きにさせよう。
そんなことでも思ったのか、彼女はもう何も言わなかった。