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【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】

第35章 ◇第三十四話◇友人達の強さ【調査兵団入団編】


巨大樹の森の窪み、広場のようになっているそこで巨人捕獲作戦が実行される。
巨人がやってきたのを確認して、エレンが巨人化。そして、リヴァイ班とハンジ班の支援を受けて、エレンが巨人を捕獲する。
それが、作戦の大まかな流れだ。
私とリヴァイ兵長は、そこまで巨人を誘導する役目を任せられている。
待機組のエレン達を残し、巨大樹の森の入口までやってきた私とリヴァイ兵長の眼下には、10体ほどの巨人が集まってきている。
必死に手を伸ばして私達を捕まえようとしている巨人もいれば、木登りを始めた巨人もいる。興味なさそうな顔をしているくせに木の上にいる私達を目でしっかりとらえてる巨人もいる。
私達が動き出せば、彼らも一斉に動き出すのだろう。
その中のひとつを被験体候補に選んで、エレンの待つ広場まで誘導。他の巨人は、そこに到着するまでに討伐する必要がある。

『出来るだけデカいのがいいなっ!』

他人事だと思ってワクワクした顔でそんなことを言ったハンジさんの願いを叶えるのなら、きっと、さっきから必死に手を伸ばしている15m級なのだろう。
でもー。

「エルヴィンも言ってただろ。まずはエレンの試験運用だ。
 最初はソイツにする。」

リヴァイ兵長が顎で指した先にいるのは、木の陰に隠れてジーッとこっちを見ている4m級の巨人だった。
まずは小さな巨人から始め、少しずつ大きな巨人でも捕獲できるかを確かめるのがいいー。慎重に行う必要があるとエルヴィン団長も言っていた。
そこで木登りをしている巨人よりもおとなしそうだし、サイズ的にもちょうどよさそうだ。

「了解です。」

私が頷いたのを見ていたかのように、巨大樹の森の奥から緑色の煙弾が上がった。
どうやら、エレン達の準備が整ったらしい。
私とリヴァイ兵長は、超硬質スチールを両手に持って構える。

「お前は厳しい訓練によくついてきたと思う。」

リヴァイ兵長は、眼下の巨人を見下ろしながら言った。
私も巨人から目を反らさずに答える。
リヴァイ兵長の合図で、いつでも行けるよう心の準備をする。

「ありがとうございます。」
「だが、無理はするな。深追いも無しだ。」
「はい。」
「危ないときはおれを呼べ。必ず、おれがお前を守る。
 行くぞっ!」
「はいっ!」

私は、巨人に飛び掛かった。
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