【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】
第24章 ◇第二十三話◇残った貴方の跡は【調査兵団入団編】
あれからの訓練は散々ではあったけれど、リヴァイ班の他のメンバーやエレンの巨人化実験準備を終えたルルが参加するようになってからは、少しはマシになったと思う。
何より、人類最強の兵士の訓練を受けられることに感激しきりのルルのテンションのおかげで、私の心臓の音にも気づかれずに済んだはずだ。
たぶんー。
「明日は、エルヴィン団長と一緒にストヘス区に行くんだっけ?
も忙しいね~。」
ベッドに仰向けに寝転んで、ルルは他人事のように言う。
旧調査兵団本部に用意された部屋は、ルルと同室だった。
ここ数日は、寝る前に2人でとりとめのないお喋りをするのが日課になっている。
「速記が得意だって、リヴァイ兵長がエルヴィン団長に余計なことをー。
じゃなくて、褒めてくれたらしくてね。」
めんどくさいな―。
わざとらしいため息をつきながら、私は翌日に備えての準備を続ける。