【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】
第21章 ◇第二十話◇誤解を解く【調査兵団入団編】
「なぁ~んだ。そういうことか~。」
ホッとして言えば、は気味の悪い勘違いはやめてくださいと心底嫌そうに言った。
それがおかしくて、ごめんごめん、と笑いが止まらない。
「今朝、ハンジさんとの会話がかみ合わなかったのは、そのせいだったんですね。」
「あ~、ごめんねぇ。すっかり勘違いしてたよ。」
「そうですよねぇ。そりゃあ、人類最強の兵士に自分でさせるのは可哀想ですよねぇ。」
「え…?」
を見たら、とてつもなくニヤニヤしていた。
そういえば、そんな話もチラッとした。
いや、忘れていたわけではない。
むしろ、忘れていてほしいと思っていたくらいだ。
「でも、ハンジさんは、他の人に無理やりやらせないで
きっと、ちゃ~んと自分でするんですよね?」
「し、しないよ!!自分ではしないっ!!」
「書類仕事のことですけど?自分ではしないんですか?」
「え?あ、あーーーーー!!!もう、エッチ!!」
が腹を抱えて笑うから、ハンジも腹を抱えて笑った。
こんなに笑うのは、いつぶりだろう―。
そういえば、リヴァイと恋人になったのはいつかと訊ねたとき、は、知っていたのかと驚いていた。
が恋人ではないのなら、一体誰のことを言っていたのだろう。
少しだけ気になったけれど、が楽しそうに笑うから、すぐに忘れた。
彼女を調査兵団に引き込んだことを、少しだけ後悔していた。
でも、よかった。
彼女が調査兵団に来てくれて、本当に良かった。
今、心から思うよ―。