【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】
第21章 ◇第二十話◇誤解を解く【調査兵団入団編】
「今、いいかな。」
に対して言葉を出せずにいる間に、いつのまにか談話室には数名の兵士が入ってきて、談笑を楽しみだしていたようだった。
声をかけてきたのは、重傷を負った兵士以外の彼女達だった。
隣にいるの身体に緊張感が走ったのが、伸びた背筋で分かった。
「私は席を離した方がいいかな。」
「いえ、いてください。ハンジ分隊長にも謝りたいことがあります。」
「そうか。」
神妙な顔でベランダに足を踏み入れた彼女達は、横並びに立つと一斉に頭を下げた。
そして、謝罪と感謝の言葉を口にした。
プライドと恥じよりも、今回助かった友人と自分の命が彼女達の何かを変えたのかもしれない。
彼女達の班長からは、どうして帰還直前にあのような危機的状況に陥ったのかは聞いている。
の討伐数や討伐補佐数に到底届かないことが悔しかった彼女達が、班長達の制止を振り切って、遠くにいた巨人の元へわざわざアンカーを飛ばしたのが原因だ。
自業自得、と言ってしまえばそれまでの状況だったのだ。
それも含め、彼女達は、背中を小さく震わせながら、ずっと下に見ていたに頭を下げ続けた。