【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】
第168章 エピローグ
「そうね。私もそう思うわ。
だって、初めてリヴァイがを紹介してくれたとき、
やっと彼女に会えたって私も嬉しかったんだもの。」
クシェルが柔らかく微笑む。
全く同じことを考えていたー、の母親は驚きつつも、とても嬉しかった。
これから先の娘の未来が、幸せで溢れていることを確信できたような気がしたからー。
「やっと、2人は結婚できるんだね。長かったなぁ…。
ほんと…、よかった。すごく、嬉しい…。」
ハンジは少し目を伏せる。
胸がジンとして、温かくなって、でもすごく苦しい。
幸せで嬉しいのに、なぜか、引き裂かれそうな胸の痛みを思い出しそうでー。
「長くはないですよね?お互い一目惚れですぐに付き合いだしたから、
まだ出逢って半年ですよ。それで、あっという間に結婚決めちゃって今日ですから
むしろ早くないですか?」
ニファが不思議そうに首を傾げた。
あぁ、そうかー。
ハンジもハッとする。
確かに、かなりのスピード婚だ。
結婚なんてしなさそうな男だと思っていたから、同僚達は一様に驚いていたし、リヴァイに憧れていた女の子達が、あっという間に彼の心を掴んだを羨んでいたのを思い出す。
そう、確かに、出逢ってから今日の日を迎えるまで、本当に早かった。
まるで、出逢うまでの時間を埋めるように、待ち焦がれていたときを急かしているみたいにー。
「不思議ですね。私もずっと同じことを思っていたんです。
やっと、2人は幸せになれるのかって。」
モブリットが呟くように言って、空を見上げた。
雲一つない澄んだ青い空は海のようで、とても綺麗だ。
柔らかい日差しはきっと、永遠の愛を誓う2人を優しく包んでくれるだろう。
それはきっと、まるで神様の寵愛のようにー。