【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】
第168章 エピローグ
「なぁ、俺、ずっと気になってたんだけどよ。
あの2人が結婚したら、イザベルもの妹ってことになるのか?」
お菓子を食べながらコニーが言ってしまったそれは、キッチンへ戻ろうとしていたアニの背中を引き留め、お菓子に手を伸ばそうとしていたイザベルの動きを止めた。
そしてー。
ライバル心剥き出しの睨み合いが始まるー。
「ならないんじゃないの。」
「なるさ!」
「あたしは別にどっちでもいいけど、腹減ったって騒ぐだけの妹なんか
は欲しくないだろうね。」
「そんなことねぇよ!俺のこと可愛いやつだって言ってたし!」
「それだけで妹になったつもり?あたしは妹って言われてるし
の親にも娘って呼ばれてるけどね。」
「俺だって、ずっと仲良くしようって言われたし!」
「へぇ~。それで?」
アニは興味なさそうな顔をしながら、これ見よがしに左手首を振ってお揃いの赤いブレスレットを見せつける。
イザベルもムキになって言い返すのだが、そもそもアニに口喧嘩で勝てるやつなんてなかなかいない。
ついにお互いに手が出そうになったところで、ファーランが本を置いて立ち上がる。
「はいはい、アニもイザベルも可愛い妹だって言ってたから。
姉妹喧嘩は終わりな。」
ファーランは、アニとイザベルの頭を少し強く押すようにしながら髪をクシャッと撫でる。
しかし、子供扱いが気に入らなかった彼女達は、ファーランの手を払いのけて文句を言い始めた。
それすらもファーランは、余計なことを言いだしたコニーを心の中で恨みつつも、冷静に受け流す。