【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】
第18章 ◇第十七話◇歓迎会【調査兵団入団編】
相変わらずの真面目な顔で、戦術を説いているエルヴィン団長の声が、さっきからだんだん大きくなってきている。
彼も酔っぱらってきたようだ。
その隣では、相変わらずおかしな持ち方でティーカップを持ち上げて、お酒の席で紅茶を飲んでいるリヴァイ兵長。
そのリヴァイ兵長に誠心誠意尽くして、紅茶のおかわりを注ぐ係に徹しているオルオ。
そんなオルオの話し方が気に入らなくて、注意しまくるペトラに、なぜか喧嘩が始まっているエルドとグンタ。
さっきからスルーしているけれど、相変わらず巨人の話を嬉々として延々と語るハンジさんもいる。
ミケさんにスンスンと匂いを嗅がれて、鼻で笑われるのにも慣れた。
駐屯兵団の3人もこれからのトロスト区のことについて真剣に話しながら、亡き仲間達への弔いを始めた。
みんな、これが私の歓迎会であることは覚えていないらしい。
本当に自由な人達だ。
私は、兵士が大っ嫌いだった。
さっき言ったように、堅くて、つまらない人達ばかりだと思っていた。
でも、今はもう違う。
兵士が好きになったわけではない。それは絶対に。
でも、私は、今ここにいる彼らが―。
「さぁっ!飲み明かしましょう!!」
なみなみにお酒を注いだグラスを掲げれば、酒好きの兵士達が一斉にグラスを上げた。
みんな、本当にいい笑顔をしている。
あぁ、本当に。
大好きだ。