【金城剛士】超感でぃすてにー【B-project】
第1章 春
プールの隣のジムへ行ったら、もう既に筋トレされている方が。今日は人が多いんだなぁ。みなさんお休みはまとまっているのかしら。
「失礼します。これから掃除させていただきます。お邪魔になるようでしたらお申し付けください。」
背の高い男性はイヤホンを外し、
「あぁ。よろしく頼む。」
とだけ挨拶してくれた。律儀だ。いい人だ。
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掃除が終わりかけの頃、急にドアが開いて人が沢山入ってきた。
「タツーーー!!飯くいに行こーーぜっ!あ!新しい管理人さん!!俺、話してみたかったんだー!!会えてうれしー!!ヒャッホーー!!」
「輝、うるさい」
「ムムっ!!新しい管理人さんは大人の女性ですか…萌えですね〜トゥンク!!」
「驚かせてごめん。もし良かったら挨拶させて貰えないかな?」
あ、嵐のようだ。若い子って元気いっぱい。羨ましい。
全員の自己紹介が終わるや否や、
「みんなでご飯いこーよ!ゆかりちゃんも!ねねっ、いいでしょ?」
「そーですね、もうお昼すぎちゃいましたね。迷惑じゃなければご一緒させてください!」
「やったー!」
「ピザがいい…」
「トゥーーンク!!モモタスの願い必ずや叶えましょうぞ!」
「たしか近くにピザ食べ放題の店あったよな?」
「そこにしようか。俺、電話して空席確認してみるね。」
「さっすがリーダー!ささ、ゆかりちゃん、準備準備〜!」
促されるまま掃除用具を片付け、手を洗い、化粧を2秒で直し、ハンドバッグを持って玄関前で待ち合わせした。
ピザ食べ放題。ときめくな。
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その日はピザ食べ放題を食べたあと掃除してない箇所を掃除して、定時に上がった。みんな優しくてよかった。わたしの方が、元気をもらっているな。アイドルってすごい。わたしこれからも頑張ろう。みんなを支えられるような管理人に成長しようと心に決めたのであった。