【金城剛士】超感でぃすてにー【B-project】
第4章 冬
「来年の春にデビューが決まったメンバーを発表するわ。」
「倫毘沙、竜持の2人で、『キタコレ』」
「剛士、健十、悠太の3人で、『THRIVE』」
「和南、百、輝、帝人、タツの5人で、『MooNs』」
THRIVEはブレイブエンターテイメントから。
キタコレとMooNsは大黒プロダクションからデビューが決まった。
「みんな、デビューおめでとう。」
「明謙ちん……一緒がよかったよ〜」
「先輩方、これからも頑張ってください。」
「よーし、唯月!ダンスの練習行くぞー!」
「うん。はる。」
残された4人は悔しそうだ。
デビューが決まったみんなも表情がひきしまっている。
これからは本物のアイドルになるんだね。
笑顔でこれからもみんなの生活を支え続けたいな。
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「え?不審者が出るんですか?」
「そーそー。女性の後をつける、悪質なやつなんだって!」
2階を掃除していたら、2階に住んでいる双子と幼馴染組に話しかけられている。今日はお休みなんだね。
「だからゆかりちゃん、出かける時は、なるべく俺らに声掛けて、一緒に行動しよ?」
「夜遅い時は、僕に声掛けてね。こう見えて、道場の息子だから、強いよ!」
えっへんと胸を貼る明謙くん。遙日くんも笑顔で頷いている。他のみんなは、デビューに向けて忙しいから、4人が率先して声掛けてくれるんだな。
「ありがとう。でも、わたしみたいな普通の女より、君たちみたいなキラキラの少年の方が危ないんじゃ?」
「俺たちの心配は要らない。ゆかりさんは1人で行動することを避けてくれ。」
「約束……だからね。」
「う……うん。わかったよ。」
バンビ達に押されて約束してしまった。