• テキストサイズ

【金城剛士】超感でぃすてにー【B-project】

第2章 夏


朝。いつもどうり目覚める。今日は管理人の仕事の日。
私浴衣のまま。なんか身体がヘン。二日酔い?寝違えた?
隣には剛士くん。え?剛士くん????

「ーーーーーーー?!?!」
「ん……」

だるそうな瞳と目が合う。あ、燃える赤……

「お、おはよう」
「はよ」

って、なに。このカップルみたいな会話?!朝から顔が熱い。

「昨日……わたし……」
「お前、俺の歌聴いて、寝たろ。だから部屋まで運んでやったんだよ。そしたら泣いて引き止められて……」
「ごっ……ごめんなさい!!」

なんて恥ずかしい。間違いが起きなくてほんとーによかった。クビになってしまう。こんなとこ誰かに見られる前にはやく出て行ってもらわなきゃ。

「お詫びは必ずするから!!だから今日のところはひとまずさようなら!!!」
「な?!おい……」

無理やりドアを閉めた。鍵も閉めた。
ごめん剛士くん……
さっさとシャワーを浴びて、着替えて昨日の片付けしなきゃ。

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

昨日の夜……

「ハァ……手間かけさせやがって。」
「……すぅ」
「おやすみ」

去ろうとする剛士の手を掴むゆかり。

「?おい……」

頬には涙が伝っている。

「行かないで…置いていかないで…」
「…………」

思わずゆかりを優しく抱きしめる剛士。

「今日だけそばに居てやる……」

そう呟いて目を閉じた彼の耳は赤く染っていた。

/ 25ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp