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ここは私達の世界です【HUNTER×HUNTER】続番外編

第14章 迷子はダイブ








飛び込みは禁止しないが一切責任は負いませんというスタンスがバンジーにも通ずる恐怖を感じさせて

もう一度橋の下を覗き背筋が震えた


私はジェットコースターは好きだがこの類いは大の苦手なのだ

元々苦手だったのを彼に追い討ちを掛けられたと言っても過言では無い


彼が高層ビルから私を抱えて飛び降りたり巨木から飛び降りたり………

とにかく高い場所から飛び降りる恐怖を、知りたくもなかったが教えてくれた



沢山の観光客はいるものの幸い今日は飛び込んでいる人の姿は見えず胸を撫で下ろしていると突然



事もあろうに手すりの上に彼の姿が見えて私は絶句した



「じゃ、飛んで来るよ。」



まるで軽い挨拶みたいに言を紡いだ彼は途端に重力に身を任せて川へダイブしたのだ



正直、奇想天外過ぎる展開に付いて行ない





何が彼を衝動的に突き動かしたんだ……………!!!!!!





慌てて橋を覗いた私は更にパニックになった




……………彼が居ない……………………




彼がいきなりダイブを敢行して数秒


川に流されたとかそんなレベルでは無い


……………彼の姿は橋の下の何処にも見当たらず


まさしく消えた、と言うのが相応しいだろう





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