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ここは私達の世界です【HUNTER×HUNTER】続番外編

第13章 タタリネコ







暫く休憩も兼ねて滝を眺め、癒された私達は不動明王さんを参拝して



「…………俺達ずっとお参りしてばかりだね。」


「………ほんまですね………暗殺者として如何ですか……?」


「別に何とも思わないけど。」



なんてお喋りを楽しみながらも二つ目の滝、仙樽滝を目指した


人一人がやっとの凸凹道

彼は私にペースを合わせる様に軽やかな足取りながらゆっくりと歩いてくれて

遂に見えて来たつり橋の手前には注意書きが書かれた看板が立っていた



【吊橋は危険ですから絶対に揺すらないこと、尚三人以上同時に渡らないようにしてください】



私は絶叫系には乗れても高所恐怖症なのだ……………



「えっ」と小さく動揺が漏れる私を彼は静かに見下す



「………どうする?」



後に「沙夜子が怖いならどちらでもいいよ」なんて続きそうな柔らかな声色


……………少々怖いが折角なのだから見たいに決まっている

それに吊り橋だなんて冒険感もありワクワクするじゃないか


じっと此方に視線を送る彼を見上げて私は肩の力を抜く様に笑った


「行きましょう!何かあったら助けてくださいね!」


私の言葉を無表情に待っていた彼は長い前髪をかき上げながら「はいはい」と余裕たっぷりな声を落とした


数段の階段を上れば伸びる吊り橋


幅は狭く木製の吊り橋にしっかりとした手摺は無い

しかし太いケーブルが手摺代わりに大きな網目状になっているので無闇やたらと転落なんてしないだろうし

私が想像していたよりもしっかりとした構造に胸を撫で下ろした



…………まぁ………歩けば揺れる訳だが揺れると怖かった…………





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