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ここは私達の世界です【HUNTER×HUNTER】続番外編

第13章 タタリネコ








「お天気もいいし綺麗に見えますかね!」


「どうだろうね。」



なんて気だるく答えた彼は進行方向を見据えたまま朝食後コンビニで買ったコーヒーを飲み干してから無造作に唇を拭った


その彼が何気無く取った仕草に動悸を感じながらも私はチラリとサイドミラーに映る自身を見た



………彼は今日も今日とて素晴らしい



黒い無地のTシャツはぴったりし過ぎずその引き締まったボディーラインを然り気無く見せ付けて
タイト目のデニムはこれでもかと脚の長さを強調していた


道の駅にて各々歯磨きを終えて悠々歩いて来る彼を見た時は膝から崩れるんじゃないかと思ったくらいだ

今日の彼は全体的に細身に決まって見えるがその実、大きな骨格と立派な筋骨が決してひょろりとした細さに見せないのだから感動すら覚える程だった


そして一方の私


今日のお洋服は少しオーバーサイズのネイビーカラーサロペットスカートに白いTシャツを合わせたカジュアルながら女子っぽい雰囲気にしてみた

勿論アクセサリー類も完璧に装備して髪はハーフアップにアレンジ

そして何と言ってもプルプルに仕上げたキッスしたくなる唇!!!

くるぶし丈のスカートとスニーカーで動き易さも重視した格好だが女子力は損なわないぞ、という気合いが伺い知れるだろう


……………まぁ………実際どこでキスなんてするんだと言う話だがその辺はあくまでも気持ちの問題なので置いておき………


私達は今もラブラブ新婚旅行の真っ最中なのだ………ッ!!!!



気が付けばマイワールドに浸っていた様でサイドミラーに映る自身のニヤけ切った顔面にゾッとしながらも辺りを見渡せば


現実に引き戻った私の目には目的地到着を知らせる広い駐車場が広がっていた





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