ここは私達の世界です【HUNTER×HUNTER】続番外編
第11章 気まま旅の始まり
私はと言えば
実は少しペアルックを意識して同じ様にジーンズに同じ色味のTシャツ、スニーカーとラフな格好をしたものの…………
まぁ、現実とは世知辛い
彼とは全然違っているけれど私は私なりに精一杯のお洒落をした
髪もエアリー感を持たせたお団子にしてみたし、メイクもバッチリ
彼に贈られたアンクレット、ネックレス、特別な指輪は勿論の事、シンプルな洋服にワンポイントとして少し大振りのピアスを選んだ
1日中観光に明けるのだからラフな中でどれだけカジュアルオシャレになれるかが勝負だと勝手に決め付けて息巻いている
じっと見詰めたままの横顔はきっと私の視線に気付いているだろうけど目もくれず
サラサラの黒髪がカーブに揺れて肩を滑る光景に思わず溜息が漏れた
その後も私は飽きる事無く彼を眺めてその後ハイテンションになりガンガンに掛けた音楽を熱唱した
彼はそんな私の奇行にすっかり慣れた様子で特に何も言わず………
ワクワクと弾む胸、キラキラと輝く朝日……最高の旅が今始まる………っ
「ふっふぅー!!!!」
「うるさい。」