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卵焼きは甘い派ですか?【ONE PIECE】

第1章 彼の一日



心臓血管外科医、トラファルガー・ローは都内の病院で勤務医として働いている。
有名大学を首席で卒業し、1年アメリカに留学して帰国した彼は若いながらも名医として名を馳せていた。

そんな彼のとある一日。



♦︎6:00 起床


スマートフォンのアラームで目を覚ますと、ためらうことなくベッドから降りてカーテンを開ける。
今日は晴れ。しかし外の景色を眺めるのは一瞬だ。

クローゼットを開け、クリーニングを終えた白いシャツと黒いパンツに着替える。

朝食代わりの栄養ドリンクを飲み終わると、洗面台で顔を洗い、髪を整え、歯を磨く。
車の鍵と財布がバッグの中にあるかどうか確認すれば準備完了。
スマートフォンを操作して、上の階に住む親友兼同僚に電話を掛ける。


30秒程で相手は電話に出たが返答がない。
これはいつものことで、ローは苦笑しながら問いかける。
「…よぉコラさん、起きてるか?」

ドンキホーテ・ロシナンテ、通称コラさんはローの10歳上の小児科医だ。
30歳を目前に医者を志したロシナンテは、1年スキップして入学したローとは大学の同級生だ。在学中から気が合った二人は同じ病院に就職し、診療科は違えど今も親友同士。


このマンションはロシナンテの兄であるドンキホーテ・ドフラミンゴが所有している。
実業家のドフラミンゴは病院の理事長を務めており、早くからローには一目置いていた。

都内有数の高級マンション。有名人や実業家など名だたる人物が住んでおり、セキュリティも厳しい。
彼らの薦めを断る義理もなかったので、ローは就職してからこのマンションに居住している。



♦︎6:40 ロシナンテ宅到着


ドアの前でインターホンを押すとガタガタ物音をさせながら大慌てで彼が出てきた。

「ロー!ごめんな、また寝過ごしちまった!」
「別にいいよ、コラさん。それよりも寝癖を直せ。子供達に笑われるぞ」
「ああ、そうだな!すぐ準備できるから待っててくれよ!」

慌てて洗面所に向かった彼は何もないところでスッテーンと派手に転ぶ。
ドジなのは生まれつきだと本人もドフラミンゴも言っていた。

ロシナンテの準備ができるまで、革張りのソファに座って論文を読みながら待っているのもローの日常だ。


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