第3章 一ヶ月後
アルミン「アニ…エレンを逃がすことに協力してくれないかな…」
アニ「逃がすってどこに?王政の命令に逆らって…この壁の中のどこに逃げるの?」
アルミン「一時的に身を隠すだけさ、王政に真っ向から反発するつもりじゃない、調査兵団の一部による反抗行為ってやつだけど時間を作ってその間に審議会勢力をひっくり返すだけの材料をそろえる、必ず!!」
アニ「ひっくり返す材料…?そんなに都合のいい何かがあるの…?…根拠は?」
アルミン「ごめん……言えない…」
アニ「……!……悪いけど…話にならないよ…黙っといてやるから勝手にがんばんな」
ザッ
アニは私たちに背を向けた
アルミン「お願いだこのままじゃエレンは殺される」
アニのそのまま行こうとしていた足が止まった
アルミン「何にもわかってない連中が自分の保身だけのためだけにそうとは知らず人類滅亡の道を進もうとしている…説得力がないことはわかってる…でも…それでも…もう大きな賭けをするしかないんだ…もちろん迷惑もかからないように努める…けど…ウォール・シーナ内の検問をくぐり抜けるにはどうしても憲兵団の力が必要なんだ。もう…これしかない…」