【ヒロアカ 】変態に好かれても良いことなんてない!【轟焦凍】
第4章 思ってたより良い人?
12:00きっかりになるとチャイムが鳴り、一斉にサイドキック達が社員食堂に集まる。
「カツ丼大盛りひとつ!」
「唐揚げ定食1つ」
「日替わり定食Aお願いしまーす!」
厨房はもはや戦場と化していた。
『カツ丼大盛り、唐揚げ、日替わりAお願いします!』
食券の半券を千切り、空いてるトレイにどんどん乗せる。
「カツ丼大盛りあと30秒で上がるぞ!」
「唐揚げ40秒遅れる!誰か味噌汁とご飯先によそっておいて!」
『私やります!』
「日替わりAそろそろ上がるで〜!」
「待って!日替わりAサラダ忘れてるよ!!」
「あの〜注文したいんですけど〜」
「唐揚げ定食まだ〜?」
「カツ丼大盛り上がったよ」
『お待たせしました、カツ丼大盛りの方〜!』
「唐揚げ定食と日替わりAも上がったで!!」
「お待たせしました、唐揚げ定食と日替わり定食Aの方いらっしゃいますか〜!?」
「あの、注文…良いですか?」
『緑谷さん!お疲れ様です』
「お疲れ様、忙しいとこごめんね…カツ丼普通盛りひとつ」
『はい!カツ丼普通盛り1つ〜』
「はいよ!」
緑谷さんから受け取った半券を千切り空いてるトレイに乗せる。
『緑谷さん』
「ん?何かな?」
『私の仕事終わった後、相談したいことがあるので少しお時間いただけませんか?』
「うん、僕で良ければ!」
『ありがとうございます。』
「雪乃ちゃん〜こっち手伝ってくれへんか!?」
『はい、ただいま!では、また後ほど食堂で!!』
バタバタと村上さんの手伝いに向かう。
こんな日常という名の戦場を駆け巡ると、時間はあっという間に過ぎていき気づいたら15:00になっていた。
結局今日轟社長は食堂に顔を出さなかった。