【ヒロアカ 】変態に好かれても良いことなんてない!【轟焦凍】
第4章 思ってたより良い人?
〜焦凍視点〜
午前8:50そろそろ雪乃が出社してくる時間、それに合わせて俺はパトロールへ行く。
雪乃と一言でも話せれば嬉しいからな。
事務所の玄関を出て外へ。
三月だというのにまだ肌寒いが空は晴れてて良い天気だ。
「おはようさーん!」
『わわっ!おはようございます』
さっそく雪乃の声が聞こえてきた!
俺は雪乃が事務所内に入る前に顔を出しておきたいと思い、足早に雪乃のいる駐輪場を目指す。
「おはよう萌」
挨拶をしたのに雪乃は高身長な女に抱きつかれたまま俺の事をゴミを見るような目で睨みつける。
『……』
そして挨拶を返す事なく終始無言。
こんな放置プレイ興奮するじゃねぇか…
「おはようございます」
高身長女が俺に挨拶してきたが一向に雪乃から離れない
クソ、羨ましい…そこ変われ!
「仲良いのは良い事だが、ここは職場だ。そういうスキンシップは女子同士でももう少し慎んだほうがいい。」
「あ、すんません」
俺がそういうと高身長女はスッと離れる
「……俺もまだ萌にハグしたこと無いのに(ボソッ」
『あんたそれが本音でしょ?』
「轟くん!待って僕も行くよ」
「緑谷…」
「小林さん、村上さんおはよう…あ!小林さんそのパーカー!4年前のオールマイトヒーロー展限定のオールマイトパーカーだよね!?今じゃ入手困難な幻のパーカー!!」
緑谷はこっちに来ると同時に雪乃の着てるパーカーについて話し始めた。
『は、はい…よくご存知ですね。』
「そりゃあもう!オールマイト本人がデザインに全面協力したグッズなんてこのパーカーくらいだしデザインがかっこいいのはもちろん、耐久性、通気性にも優れてて着心地も抜群!
僕も欲しかったんだけどヒーロー展当日風邪で寝込んでたせいで買えなかったんだよ!
ネットでも探してたんだけど僕の着れるサイズ1番需要あるからなかなか売ってなくて…身体に合ってないサイズで妥協しようかとも思ったけどやっぱり妥協しきれなくてねいまだに手に入らずじまいだったんだ!実際着てる人見たのは初めてだよ!ねぇ写真撮って良いかな?」
話が長ぇ…しかも写真撮るだと?
ふざけんな、俺だってまだ雪乃の写真をカメラに収めてねぇんだぞ!?
『はい…』