【ヒロアカ 】変態に好かれても良いことなんてない!【轟焦凍】
第4章 思ってたより良い人?
次の日の朝、私は習慣になってる薬味の仕込みをした後家を出てショート事務所へと原付を走らせる。
そして事務所に着くと駐輪場に原付を停める。
「おはようさーん!」
村上さんに後ろから抱きつかれた。
『わわっ、おはようございます村上さん』
「今日も柚川さんはかわええなぁ〜雪乃ちゃんて呼んでもええかー?ってか、呼ぶわ!よろしゅうな!」
『え、あ、はい…呼び方はお任せします』
ニカっと笑う村上さん、その笑顔が子供っぽくてちょっと可愛いと思った。
「おはよう雪乃」
轟社長はパトロールへ向かうところなのか事務所の玄関から外へ出てきた。
『……』
「おはようございます」
村上さんが私に抱きついたままそういうと轟社長の眉間のシワが少し増えた。
「仲良いのは良い事だが、ここは職場だ。そういうスキンシップは女子同士でももう少し慎んだほうがいい。」
「あ、すんません」
村上さんはスッと離れる
「……俺もまだ雪乃にハグしたこと無いのに(ボソッ」
『あんたそれが本音でしょ?』
「轟くん!待って僕も行くよ」
「緑谷…」
チャンス!緑谷さん登場!!
昔友達との付き合いで行ったイベントで購入した限定版オールマイトパーカーを着ている私を彼が無視するわけがない!
「柚川さん、村上さんおはよう…あ!柚川さんそのパーカー!4年前のオールマイトヒーロー展限定のオールマイトパーカーだよね!?今じゃ入手困難な幻のパーカー!!」
よっし!食いついた!!
『は、はい…よくご存知ですね。』
「そりゃあもう!オールマイト本人がデザインに全面協力したグッズなんてこのパーカーくらいだしデザインがかっこいいのはもちろん、耐久性、通気性にも優れてて着心地も抜群!
僕も欲しかったんだけどヒーロー展当日風邪で寝込んでたせいで買えなかったんだよ!
ネットでも探してたんだけど僕の着れるサイズ1番需要あるからなかなか売ってなくて…身体に合ってないサイズで妥協しようかとも思ったけどやっぱり妥協しきれなくてねいまだに手に入らずじまいだったんだ!実際着てる人見たのは初めてだよ!ねぇ写真撮って良いかな?」
怖いくらいグイグイ来たな…
『はい…』