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〈H×H パロ〉ホストクラブ【幻影旅団】
第3章 今日も夜が来る/小話集め
20.合鍵/イルミ
仕事ばかりで帰らない彼氏に嫌気がさし 初めは単純な憂さ晴らしのつもりだった。
それなのにいつからこうなってしまったんだろう。
「これはもういらないよね」
「………っ」
あの黒髪が頬に触れ、首筋を唇で啄ばみながら。まるで命令みたいだ。放たれた台詞にどうしても抗えなかった。
私を日常に繋いでくれていた あの合鍵。傲慢で勝手な彼に「返して」と素直に言える日が来れば、また私は普通に戻れるのだろうか。
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