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〈H×H パロ〉ホストクラブ【幻影旅団】

第6章 大人になる方法/イルミ/+アルファ夢主初体験裏


四度目のキスの終わりはいつなのかわからないが ひとつわかった事がある。
これ以上は キスの回数なんかいちいち数えていられそうもない。痺れる頭で 胸に刻み込みたかった思い出を諦めた。
緊張していた身体はいつの間にか だらりと力を奪われる。イルミの肩に身体の重心を預け 手に触れるシャツを髪ごと握り締めていた。

勝手に胸元に落ちていたイルミの手が 服の上から柔らかくそこを刺激する。異性に胸を触られるのは 当然初めてで 恥ずかしさが止まらない。イルミの手首を両手で制した。

「やだ、恥ずかしい…だめっ」

やはりこちらの要望を聞く気はないようだ。
むしろ動作はエスカレートし、身体を押されれば そのままベッドに倒されてしまう。

仄暗い照明の中、イルミは静かにユイに身体を被せてくる。シャツから流れてくる髪に 無理やり目線を逃がしてみる。
また片胸を包まれ 指先がなよやかに そこを撫でてくる。

「だめっ ダメダメ ほんとにっ」

「多分知らないんだろうけど」

「え」

「そうやって恥ずかしがって嫌がられると男って燃えるんだよ」

「…もえる?…」

「ユイの場合 演技じゃなくて本気で恥ずかしがってるから」

「……」

「ちょっとヤル気が出てきた」

上半身を落とされれば 四方八方、360度をイルミに閉じ込められた気分だ。背中はベッドで逃げ場はないし 染み込んだイルミの匂いにキツく縛られてしまう。

「…、や」

また首筋に触れてくるのは唇。粟立つ感覚に 目を細めるしかなかった。
イルミの手は難なく服の中まで侵入してくる。下から手の平を差し入れられれば、腹部をしっとり這うイルミの皮膚の温度がダイレクトに伝わってくる。

「あったかいね。ユイの身体」

手先は胸を捉え そっとユイに触れてくる。ゆるい円を描かれるような心地は まるで壊れ物を扱うみたいだ。

「ユイ」

名前を呼ばれる。潤みそうな目を向ければ 今度は顔を重ねられる。有無を言わさずなされるのは とろけるようなあのキスだ。呼吸の合間に覗く舌を うまい具合に絡め取られてしまう。

「……っ、ん」


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