第5章 square/夢主2人/キャバ嬢/裏
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逆からイルミに跨り、一点に性器を攻め続けた。
舌をキツく這わせ 口の中で何度も出し入れを繰り返せば 変化は歴然。膨れるモノを口から抜けば とろんと落ちてくる唾液がそこへ降ってゆく。手の平でそれを塗りつけ、上下に大きく扱いた。
「…すっごいコトになってきちゃった…」
「ルナ上手いね。」
「ふふっ どーも」
「最近ヤってないし ちょっともうイきそうなんだけど」
「……」
何と返答すべきかを一瞬考え、イルミの方へ振り返った。
イルミのモノを咥える途中に 何度か尻を撫でられたりはしたものの それ以外は何もされていないのに、秘部は十分過ぎるほど熱く準備が出来ていた。
それは告げずにニヤニヤしながらイルミを摩り続けていると、イルミが素早く身体を起こしてくる。
「折角だし挿れさせてよ」
こういう時の卒なさと行動の早さは さすがはホストと言うべきか。ルナの身体はすぐにベッドに仰向けにされた。
スリットの間から イルミの手が難なく入り脚線拾われた。その手は一直線に 下着に伸び、レース地の軽いショーツから片脚だけを抜かれてしまう。
腰を引かれれば すぐに互いの熱が触れ合う。主導権が移る事への悔しさと 小さな期待が織り混ざり、ルナは瞳を細めてイルミを見上げた。
「……もう挿れる気?前戯もなしで」
「必要ないだろ。欲しいのはコレ、でしょ」
「っ、」
体内に迫る生暖かい感触を受け眉間が詰まった。
ぬるりと押し進む男性器の質量はこそばゆい快感で、不覚にも少しだけ呼吸が乱れてしまう。そのまま腰を揺り動かすイルミを 下から強く睨んだ。
「ゴム……っ!」
「え 付けなきゃダメ?」
「ダメっ………………危険日なんだから」
「もしかして煽られてる?」
「馬鹿じゃないの。付けてっ」
しばし視線の先でいがみ合うも イルミは一旦身を抜いてくれる。上着の内ポケットに手を入れる様子を見て 交渉はこちらの勝ちだと確信した。
出て来るのは円形が浮いているゴム製の包装物だった。イルミはそれの封を破り、淡い照明に中身を透かし 向きと位置を確認する。先端の緩みのある箇所にふっ、と息を送り それを自身の真上に落としていった。