第1章 ★……はじめまして、Lです。★
気がつくと、公園にいた。
ぼー、としていると1人の男の人が話しかけてきた。
「こんにちは。」
声のした方へ視線をやる。
声の主を見て千里は目を見開く。
そこにいたのは、よれよれのシャツ猫背。
どれほど寝なければ、できるのかというくらいのクッキリとした隈。
「……ここで何してるんですか?」
千里が黙っているとその男は隣に座ってきた。
「!!」
その座り方にも驚いた。
ベンチに体育座りなんて。
「……お名前お聞きしてもいいですか?」
「………千里………。」
「私は竜崎と言います。L、と呼んで下さい。
「竜崎なのにL?」
「こんな所で何してるんですか?」
千里の問いには答えず、Lは千里に質問した。
「………わからない…気がついたらここにいた。」
「…………。」