第22章 拗れた微熱は指先に溶けて《前編》* 石田三成
『なんで私をもっと信じてくれないの?』
その言葉が心に突き刺さる。
後悔したって、後の祭り。
────私は美依様を疑い、
そして、酷く傷つけてしまったのだ
「っ……私は馬鹿者だ」
口から漏れた言葉が空気に溶ける。
独り部屋に取り残され……
私は責めた自分に激しい怒りを覚えた。
あの涙を流した顔が焼き付いて離れない。
絶対に泣かせたくない人を泣かせてしまった。
なんて私は馬鹿な未熟者なのだろう。
そのせいで拗れた結果に、酷く自責の念が生まれた。
後悔ばかりが胸の中を支配して……
初めて美依様とすれ違ってしまったことに、寂しさと虚しさを覚えていたのだった。
拗れた微熱は指先に溶けて《前編》
ー了ー
*.☪︎┈┈┈┈次回予告┈┈┈┈┈☪︎.*
『どうしたら仲直りできるだろうか』
すれ違ってしまった三成と美依。
そんな中、美依は体調を崩し…
寝込んでいた所に三成が訪れる。
『熱くて……気持ちいい』
火照る躰と、ひんやりした指先。
今は少しばかり、我慢が効かないようです。
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拗れた微熱は指先に溶けて《後編》