第13章 愛逢月の秘蜜《後編》* 政宗、家康
「あんた、文句多すぎですよ」
「好くさせてるのは俺なのに、口づけで顔が蕩けるのを見るのは癪だ」
「はいはい。美依…ここも可愛がってあげる」
「……っぁあぁぁ!」
手を脚の中心に伸ばし、結合部分の少し上で触ってほしそうに主張すり蕾を摘む。
さすれば美依は、腰を震わせて微かに潮を噴いた。
そんなに触ってほしかったのか、触れただけで軽く気をやるなんて。
家康は不敵に笑みを浮かべ、片手で胸を愛撫しながら、蕾への刺激を繰り返す。
すると、幾度となく潮が噴き出され、美依は絶え間なく絶頂を見ているようだった。
「あっぁんっ…イイ、よぉ…あっ…っ」
「気持ちいいの、好き?」
「すきっ、きもち、い…すきぃ……っ」
「……じゃあ、俺の事は?」
「おい…何言わそうとしてんだ、家康」
政宗が下から突き上げながら、美依の肩越しに家康を睨む。
だが、家康はしれっとした顔で美依の胸先を捏ねていて。
下の花芽への可愛がりも忘れず、淡々と言葉を紡いだ。
「既成事実を作っておこうかと」
「抜け目ねぇな、お前。今言わせた事なんて無効だろ」
「そんな事ないです。……ねぇ、美依」
「んっぁっんんっ…ぁあっ……!」
「家康が好きって言って」
チロチロと舌で尖った胸の先を嬲りながら、家康は上目遣いで美依を見る。
その間も下から鋭く昂りをねじ込まれる美依、嬌声を漏らしながらも家康を潤む瞳で見て……
熱に浮かされたように、その言葉を唇から溢れさせた。
「すき、家康…すきぃ……!」
「ん、俺もあんたが好きだよ」
「こら、両想いになってんじゃねぇ。美依…こっち向け」
「んぅ……っ!」
政宗は美依を振り向かせ、強引に唇を塞ぐ。
ぴちゃぴちゃと音を立てて貪り、これでもかと言うほど口内を犯して……
その唇の間に銀糸を伝わせながら妖艶に笑み、言葉を誘い出すように囁いた。
「政宗好きって言えよ、美依」
「ま、まさむ…っあ、ぁあっ……!」
「ほら……言っちまえって」
その熱を孕んだ政宗の瞳。
愛情があると、勘違いするほどに。
美依は息を乱しながら、快感に顔を歪ませ……
家康にしたのと同じように、想いを零す。