第3章 拝啓 愛しい君へ《後編》* 明智光秀
────拝啓 愛しい美依へ
今日はいい子に過ごしているか?
俺は案の定、秀吉に小言を言われ…
適当にあしらっていたら、
また怒らせてしまったようだ。
針子と世話役の仕事、
無理のないように励め。
またお前に意地悪をしに行く。
お前、意地悪されるの好きだろう?
追伸
この前のお前、愛らしかったぞ。
胸を可愛がられて、気持ち良かったか?
今夜は…もう少し深く愛してやろう。
もう嫌だ、とは言わせないぞ?
湯浴みの用意はしておく。
だから、今夜御殿へ泊まりにおいで。
信長様には了承を得てある。
そこは、心配しなくていい。
くれぐれも秀吉には気をつけろ。
妹を俺に取られたと、
どうやらお怒りらしいからな。
また愛らしいお前が見られる事を
楽しみにしている。
────愛しているよ、美依
明智光秀