第7章 揺れるびいどろ、恋ノ花模様 * 織田信長
噎せ返るような熱と共に、
心には想いの華が爛漫に咲く。
決して朽ちない煌めきで……
また俺を照らし、焦がしていく。
「わ、私は甘くないですっ……」
「いや、甘いな。この世で一番甘い」
「〜〜〜………っ」
「美依」
「はい……?」
「今すぐ抱かれろ」
「へ?!」
「中途半端に甘い物を食したら、もっと甘い物が欲しくなった」
この想いはきっと永久(とこしえ)だ。
それを本気で思うくらい…
俺は貴様を愛している。
ずっと離れる事なく、
同じ時を刻んでいきたい。
時にはまた、秘密の逢瀬をして──……
一人の男として、
貴様を愛するのも悪くない。
真夏の昼下がりに、蜜なる時間を。
俺は飽きることなく愛しい女に触れながら、その焼け焦げるような熱情に身を浸した。
金平糖は甘い。
びいどろも煌りと輝くけれど…
貴様はもっと、尊く眩しいな。
今日も極彩色の華恋を心に描く。
美依に熱せられ、冷めることなく…
ゆらり、ゆらりと揺れるは、
七色に煌めく、恋ノ花模様。
揺れるびいどろ、恋ノ花模様
ー了ー