♡Happy Birthday dear Erwin ♡
第1章 Happy Birthday dear Erwin
「……なあ、身体が見たい」
が強い快感に止まった時、エルヴィンが言った。
「でも、」
「……脱がないなら……、今日限りで、もう二度とセックスしないぞ」
の身体が勝手に震えた。
“二度としない”、その言葉に強い衝撃を受ける。
急いでエルヴィンを見上げれば、また鋭い視線が落とされていた。身体が固まる。恐怖で固まった訳じゃない。身体が、エルヴィンから与えられる快感を取り上げられるかもしれない、その焦燥感と絶望を彼の瞳に感じ取って静止した。
はエルヴィンを見たままゆっくりと、パジャマのボタンに手をかけた。震えながら、ボタンを穴に通し、ひとつ、またひとつと外す。
完全にボタンが外れ、エルヴィンが「次は?」と視線で聞いてくる。
は目を伏せて、パジャマを掴んで左右に開いていく。涙がぽたぽたとエルヴィンの腹に落ち、深く掘られた美しい腹筋の溝を流れてどこかへ消えた。
意識的に腹を引っ込めたことで、腹にはセルライトの窪みが出てきてまた涙が出る。完全に脱いだパジャマ。久しぶりに、子供以外の人間に身体を晒した。
エルヴィンはが頼りなく腕を通していたパジャマを奪い、床に落とした。は小さく呻いてもじもじと身体を隠すが、エルヴィンに腕を掴まれ、体の横に降ろされる。
「……腹の力を抜け」
エルヴィンの声に膣が締まる。耳がゾクゾクとして、力が抜けてしまいそうだ。
気持ち、力を抜いてみせる。
「……まだだろう」
「う、」
小さく力を抜く。
徐々に出る腹に、身体が震える。
恥ずかしい、遅い来る羞恥心にまた涙が零れる。
嫌われちゃう、エルヴィンに嫌われちゃう……!
そう思うが、エルヴィンが「まだ力を入れてるな」と囁いて尻を叩いたことで、一気に力が抜けてしまう。