♡Happy Birthday dear Erwin ♡
第1章 Happy Birthday dear Erwin
「待ってエルヴィン、あのっ、……あっ!お、チビちゃんがっ……」
「ベビーモニターがあるだろ。それに、泣いたら俺が行くよ」
「いや、その……、違、待って、」
駄目だ、今……というか、暫くはセックスしたくない。
産後に、気分的な話でセックスしたくなくなるという、アレではない。なんなら凄く……エルヴィンが今すぐ欲しい。
だってかなり久しぶりだ。妊娠中から会えなかった半年を含めてもう一年はしていない。
心の中ではもう、欲しくて堪らないのに。
どうしてもしたくない理由は、の体にあった。
「……何故拒むんだ」
完全にスイッチの入っているエルヴィンの瞳。その男を感じる視線に、心臓と下腹部はもう痛いくらいにキュンキュンとして、エルヴィンを欲しがっている。
……めちゃくちゃにして欲しい、そう言ってる。
エルヴィンの鋭い視線でまた更に酷く身体が火照っていく。
「……ダメ、だから……」
「何故だ」
パジャマのボタンに指を掛けて服を脱がそうとするエルヴィンの手を掴んだ。
「おっ、お願い、暫くは、ダメ……!」
はエルヴィンに背を向けて言うと、エルヴィンはの異変に漸く気が付いた。
「どうした?久しぶりで恥ずかしいのか?」
「……えっと、そう、なんだけど……」
が頑なに拒む理由、それは、体型の変化にあった。
産後にたるんでしまった腹、更にここ半年のストレスで度々暴飲暴食してしまい、完全に腹が出てしまったのだ。それに二の腕や、内ももにも肉が付いた。妊娠線もある。
顔も前より丸くなった筈だが、エルヴィンは言わないだけできっと気がついているはず。
「その……体型が、気になるから……もしするなら服は着たままが……いい」
「愛し合う為のセックスに体型なんて関係ないだろう。俺は気にしない」
エルヴィンは後ろから、の胸を揉んだ。腰の辺りに、エルヴィンの勃起したペニスが当たり、身体が期待する。
エルヴィンはの言葉をきちんと受け入れ、服を無理に脱がそうとはせず、服を着たまま、パジャマの胸元だけボタンを外して直に乳房に触れる。