• テキストサイズ

【進撃の巨人/リヴァイ】願いはただひとつだけ

第2章 冬の雨






「今日は色々と大変だったな…」


「あ、いえ…それはリヴァイさんこそ…本当に、ありがとうございました。」


ビールが注がれたグラスを丁寧に両手で持っていると、リヴァイが少し照れくさそうに言った。


「なんだ…その…今日から…というか正確には昨日からになるが……宜しくな…」


「え?!」


すると、リヴァイは少し強引にグラスのフチを重ねて“チン”と音を鳴らすと、照れ臭さを紛らわすかのようにクイッと飲み干してしまった。


ー“宜しくな”ー


その言葉に胸が暑くなったも、きちんとリヴァイの目を見て答えた。


「こちらこそ…リヴァイさんと巡り会えた運命に心から感謝しております。どうぞ宜しくお願いします…」


そして、も見かけによらずにクイッとグラスを空にすると、はにかむような笑顔で柔らかくリヴァイを見つめた。





11月21日。

冷たい冬の雨が降った日に出会った2人の共同生活が、冷たいビールの乾杯の音と共にスタートした。






/ 60ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp