• テキストサイズ

【鬼滅の刃】ウタカタノ花

第81章 幕間その伍:柱だヨ!全員集合?(後編)



「・・・い、おい。おい!いつまで寝ている?」

不意に声をかけられ、目を開けるとそこには一人の男が立っていた。
口元を布で覆い、左右の眼の色が違うこの男は――

「あふぇ?伊黒・・・さん?」
「間抜けな顔で間抜けな声を出すな。全く、なんでこんなやつが甘露寺の継子になれたんだ」
「いや、そもそもなんであんたがここにいるの?っていうか住居不法侵入じゃないの!?」

慌てて起き上がった汐の罵倒に臆することもなく、伊黒は汐を冷たい眼で睨みつけながら言い放った。

「俺は鬼は勿論だが、それに媚びを売る奴も、自分の言葉に責任を持たない奴が嫌いだ、大嫌いだ。昨日も言ったが、お前が甘露寺に恥をかかせることは絶対に許さないし、俺はお前を認めない。認めてほしくば、証明して見せろ。お前が甘露寺の継子にふさわしいか、そして、お前のその力が役に立つのか」
「伊黒さん・・・」
「わかったならさっさと着替えろ。愚図は嫌いだ。四〇秒で準備を整えろ」

伊黒にどやされ、汐は大慌てで着替え、そして甘露寺邸に赴く。その日を境に、汐の悲鳴が一層大きくなるのだった。
/ 1491ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp