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【鬼滅の刃】ウタカタノ花
第62章 幕間その肆:我妻善逸の憂鬱
汐はそう言ってにっこり笑うと、善逸の顔に熱が籠る。彼女の音はいつもの優しい潮騒のような音になっていた。
(ああ、なるほどな。炭治郎が気になるのもわかる気がする)
しかしそれを口にしてしまったら、たちまち彼女の音は荒れ狂うだろう。それを危惧した善逸は、言葉を飲み込み笑顔を向けた。
汐の音が、笑顔がこれからもここにあるように願いながら――
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