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【鬼滅の刃】ウタカタノ花
第130章 光明<壱>
目の前の光景に、蜜璃は自分の目を疑った。そこには、上弦の鬼との戦いで命を落としたはずの煉獄杏寿郎が立っていたからだ。
(そんな、嘘・・・。だって師範は・・・煉獄さんは・・・)
溢れそうな涙をこらえるように、蜜璃は一度瞬きをした。すると、煉獄の姿が陽炎のように歪み、代わりに立っていたのは真っ青な髪の色と、真っ赤な鉢巻の少女。
大海原汐が、蜜璃を守るように立っていた。
「しお・・・ちゃん・・・」
蜜璃の目から涙があふれ出し、頬を濡らしていった。
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