第123章 招かれざる客<弐>
――海の呼吸――
肆ノ型・改 勇魚下り!!
吹き飛ばされた汐は、地面に叩きつけられる寸前に技を放ち衝撃を緩和した。
(いたたた・・・、ずいぶん遠くまで飛ばされたみたいね。それに、ちらっとだけど生意気柱も吹き飛ばされているのが見えたし、早く炭治郎と禰豆子の所に戻らないと・・・!)
汐は焦る気持ちを抑えつつ立ち上がるが、周りを見渡して息をのんだ。
(ここは・・・、鉄火場さんの工房の近くだわ!!しかも微かだけど鬼の気配がする!まさか、鬼はあのヒトデ爺一匹じゃないってこと!?)
汐は顔を青ざめさせながら、すぐさま鉄火場のいる工房へ向かった。
(お願い、鉄火場さん。無事でいて・・・!!)
汐は祈るような気持ちで、足を進めるのだった。