第2章 転校生には気を付けろ
昇降口に着くと
空条がこっちを見て立っている。
『……帰ってなかったの?』
「まぁな。」
『ふーん。変なの。』
自分の靴を取ろうと下駄箱を開けた。
中には紙が入っていた。
開いてみると、悪口が書かれてあった
きっと空条の取り巻きの仕業だ。
「おい、その紙は何だ。」
『空条くんには関係ないよ。』
誤魔化そうとした。
いや、誤魔化した。
どうしても見られたくなかった。
そんな考えは空条によって消された
無理矢理紙を奪われ読まれてしまった。
『ちょっ!』
「……やれやれだぜ。」
そう言ってその紙を破いた
「気にするな。帰るぞ。」
『え?…うんっ』
いきなりの誘いに驚きながらも
大きな背中に着いて行く。
(承太郎。追いてかないでよ。)