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真っ直ぐ向いて歩けばいい

第8章 クリスマスからのお正月!!



着いたのは昔…通った道場。

年末年始は稽古は休みではあるが解放はしているらしい。


「いくぞ。」

「へっ?あ…うん…」

クルマを降りた千晶に珠紀もついていく。


中に入ると…


「着替えてこい」

と千晶は言った。

「え?あ…うん…」

と返事をすると珠紀は着替えに行った。



更衣室に行くと…


「あ…まだ残ってたんだ…」

かなり来てないのに珠紀の道着が残っていた。

珠紀はそれに袖を通すと更衣室から出た。


更衣室から出るとすでに道着に着替えた千晶がいた。


2人は正座して向かい合わせになる。

お辞儀をして立ち上がる。

交互に技をかけ合う。

道場の中には

ドタンという音だけが響く…


しばらくすると2人とも息があがってきた。

「疲れた…。」

「だな…」

しばらくの沈黙が続く……




2人の息が整った頃になると…

「なんで突然…ここに来たわけ?」

「気分転換だ。」

「なんじゃそりゃ…」

珠紀はそう言って笑った。


「お前はそうやって笑ってりゃいいんだよ。確かにな…これから辛いことも苦しいこともたくさんある。そうなった時は溜め込むな。俺に全てをぶつけてこい。」


千晶はそう言って微笑むと珠紀の頭をぐしゃぐしゃと撫でた。

「うん!!やっぱり…直巳は中身がイケメンだ。あたしも中身美人にならないと。」

「期待して待ってる」

「なんかプレッシャー…」

珠紀がそう言うと2人で笑いあった。

それから初詣にいって珠紀は…


〖これから先…直巳が怪我もなく無事に過ごせますように…〗

と願った。






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